インスタンス情報は多くのデータベースのテーブルに保存されますが、ユーザーのインスタンスに関連して運用者が参照する必要が最もありそうなテーブルは「instances」テーブルです。
インスタンスのテーブルは、実行中および削除済みの両方のインスタンスに関連する情報のほとんどを保持しています。データベースで完全なリストを見ると、このテーブルには目が回るほどたくさんのフィールドがあることがわかります。以下に、クエリーを行おうとしている運用者にとって非常に有用なフィールドを挙げます。
「deleted」フィールドは、インスタンスが削除されていると「1」がセットされます。削除されていなければ NULL です。これはクエリーから削除済みインスタンスを除外するために重要です。
「uuid」フィールドはインスタンスの UUID です。データベースにある他の表において外部キーとして使用されます。この ID は、インスタンスを一意に識別するために、ログ、ダッシュボードおよびコマンドラインツールにおいて表示されます。
外部キーはインスタンスの関連を見つけるために利用可能です。これらの中で最も有用なものは、「user_id」および「project_id」です。これらは、インスタンスを起動したユーザー、およびそれが起動されたプロジェクトの UUID です。
「host」フィールドは、どのコンピュートノードがインスタンスをホストしているかを示します。
「hostname」フィールドは、インスタンスが起動したときのインスタンス名を保持します。「display-name」は、最初は hostname と同じですが、nova rename コマンドを使って再設定することができます。
多くの時刻関連のフィールドは、いつ状態の変化がインスタンスに起こったかを追跡する際に役に立ちます。
created_at
updated_at
deleted_at
scheduled_at
launched_at
terminated_at