OpenStack 関連の用語や言い回しの定義を確認するために、この用語集を使用してください。
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A
- アカウント
Swift のアカウントコンテキスト、または Active Directory、/etc/passwd、OpenLDAP、Keystone などの Identity サービスのアカウント。
- account auditor
バックエンドの SQLite データベースに対して問合せを実行した特定の Swift アカウント中の消失したレプリカ、不正、破壊されたオブジェクトのチェック。
- アカウントデータベース
アカウントサーバーからアクセスされる、Swift アカウントと関連メタデータを含むSQLite データベース、又は、アカウントを含む Keystone バックエンド。
- account reaper
アカウントサーバー上で削除済みとマークされたアカウントデータベースをスキャン/削除する Swift のワーカープロセス。
- account server
Swift 中のコンテナの一覧を表示し、アカウントデータベース中のコンテナ情報を保存する。
- account service
一覧、作成、修正、監査等のアカウントサービスを提供するSwift のコンポーネント。Keystone、OpenLDAP、又は同様のユーザアカウントサービスと混同しないこと。
- Active Directory
OpenStack においてサポートされる、LDAP に基づいた、Microsoft による認証および識別サービス。
- アドレスプール
Nova の1プロジェクトに紐付けられ、プロジェクト内の VM インスタンスに割り当てる事で使用可能な固定 IP アドレスと Floating IP アドレスの組。
- 管理 API
認証済み管理者がアクセス可能で一般に公共のインターネットからのエンドユーザアクセスが出来ない API コールのサブセット。独立したサービス(Keystone)として存在したり、別の API(Nova)のサブセットになり得る。
- Amazon Kernel Image (AKI)
仮想マシンコンテナー形式および仮想マシンディスク形式。glance がサポートしている。
- Amazon Machine Image (AMI)
仮想マシンコンテナー形式および仮想マシンディスク形式。glance がサポートしている。
- Amazon Ramdisk Image (ARI)
仮想マシンコンテナー形式および仮想マシンディスク形式。glance がサポートしている。
- Apache
現在インターネットにおいて使用されている最も一般的な Web サーバーのソフトウェア。HTTPd としても知られている。
- Apache License 2.0
すべての OpenStack コアプロジェクトは Apache License 2.0 ライセンスの条件で提供されている。
- API エンドポイント
クライアントが API にアクセスするために通信するデーモン、ワーカーまたはサービス。OpenStack では、認証、イメージの追加、仮想マシンの起動、ボリュームの追加といったサービスは API エンドポイントで提供される。
- API 拡張
独自モジュールがコア API を拡張できるようにする Nova と Quantum の機能。
- API 拡張プラグイン
quantum プラグインまたは quantum API 拡張の別名。
- API サーバー
API エンドポイントを提供するデーモンまたはワーカーを実行するあらゆるノード。
- API バージョン
OpenStack において、プロジェクト向けの API バージョンは URL の一部である。たとえば、
example.com/nova/v1/foobar
。- Application Programming Interface (API)
サービス、アプリケーション、プログラムへのアクセスに使用される仕様の集合。サービス呼出、各呼出に必要なパラメーター、想定される戻り値を含む。
- arptables
ファイアウォールサービスを提供する為に Nova 中で iptables, ebtables, ip6tables と一緒に使用される。
- Asynchronous JavaScript and XML (AJAX)
非同期 Web アプリケーションを作成する為にクライアント側で使用される相互関係のある Web 開発技術の集合。Horizon で広く使用されている。
- アタッチ(ネットワーク)
論理ポートへのインターフェースIDの紐付け。インターフェースをポートに差し込む。
- auditor
Swift オブジェクト、コンテナ、アカウントの完全な状態を検証するワーカープロセス。Auditor は Swift account auditor, container auditor, object auditor の総称。
- Austin
OpenStack の最初のリリースのプロジェクト名。
- 認証
ユーザー、プロセスまたはクライアントが、秘密鍵、秘密トークン、パスワード、フィンガープリントまたは同様の方式により示されている主体と本当に同じであることを確認するプロセス。AuthN と略される。
- 認証トークン
認証後にクライアントに提供されるテキスト文字列。API エンドポイントに続くリクエストにおいて、ユーザーまたはプロセスにより提供される必要がある。
- 認可
ユーザー、プロセス、またはクライアントが、ある操作を実行する権限があることを検証する動作。Swift オブジェクトの削除、Swift コンテナーの一覧表示、Nova 仮想マシンの起動、パスワードのリセットなどの操作です。AuthZ と略される。
- アベイラビリティゾーン
クラウドデプロイの独立したエリア。
B
- バックエンドカタログ
クライアントが利用可能なAPI エンドポイントに関する情報の保存、取得の為に Keystone カタログサービスで使用されるストレージ方式。例:SQL データベース、LDAP データベース、KVS バックエンドを含む。
- バックエンドストア
glance が仮想マシンイメージを取得および保管するために使用する永続的なデータストア。オプションに swift、ローカルファイルシステム、S3 および HTTP がある。
- bare
VM イメージ用にコンテナ(保存先)がない事を示す Glance のコンテナフォーマット。
- Bexar
2011年2月に登場した OpenStack 関連プロジェクトのまとまったリリース。Compute (Nova) と Object Storage (Swift) のみが含まれていた。
- ブロックデバイス
ブロック状態のデータを移動するデバイス。これらのデバイスノードにはハードディスク、CD-ROM ドライブ、フラッシュドライブ、その他のアドレス可能なメモリの範囲等がある。
- ブロックマイグレーション
ユーザが移動を指示してから非常に短いダウンタイムであるあるホストから別のホストにインスタンスを移動させる為に KVM で使用される VM ライブマイグレーション方式。共有ストレージを必要としない。Nova でサポート。
- ブータブルディスクイメージ
単独の、ブート可能なファイルとして存在する仮想マシンイメージの形式。
- ビルダーファイル
Swift リング用の設定情報を含み、リングの再設定や深刻な障害後に1からリング情報を作成するのに使用される。
C
- cache pruner
Glance VM イメージキャッシュを設定された最大サイズ以下に保持する為に使用される実行可能プログラム。
- Cactus
2011年春に登場した OpenStack 関連のプロジェクトリリース。Compute (Nova), Object Storage (Swift), Image Service (Glance) が含まれていた。
- ケーパビリティ
CPU、ストレージ、ネットワークを含むセルのリソースを定義する。1セルやセル全体に含まれる特定のサービスに適用可能。
- capacity cache
各ホストの現在の負荷、空き RAM 量、実行中の VM 数を含む、Nova バックエンドデータベース中のテーブル。どのホストで VM を起動するかを決定するのに使用される。
- capacity updater
VM インスタンスを監視し、必要に応じて容量キャッシュを更新する通知ドライバ。
- カタログ
Keystone での認証後に、ユーザに返される利用可能な API エンドポイントの一覧。
- カタログサービス
Keystone での認証後にユーザに返される利用可能な API エンドポイントの一覧を提供する Keystone サービス。
- ceilometer
OpenStack 用のメータリング・課金基盤を提供する育成プロジェクト。
- セル
親子関係で Nova リソースの論理パーティションを提供する。親セルが要求されたリソースを提供できない場合、親セルからのリクエストは子セルに渡される。
- セルフォワーディング
親が要求されたリソースを提供できない場合、親セルがリソース要求を子セルに渡す事を可能にするNovaオプション。
- セルマネージャー
セル中の各ホストの現在のキャパシティの一覧を含み、リクエストを適切な方法でルーティングする Nova コンポーネント。
- Ceph
オブジェクトストア、ブロックストア、および POSIX 互換分散ファイルシステムから構成される大規模スケール可能分散ストレージシステム。OpenStack 互換。
- CephFS
Ceph により提供される POSIX 互換ファイルシステム。
- 認証局
cloudpipe VPN と VM イメージ復号用に Nova が提供するシンプルな認証局。
- チャンススケジューラー
プールから利用可能なホストをランダムに選択する為に Nova が使用するスケジュール方式。
- changes-since
新しいデータセットからのダウンロードや古いデータに対する比較の代わりに、あなたの最後のリクエストから要求されたアイテム変更をダウンロードする事を可能にするNova API パラメーター。
- Chef
OpenStack をサポートする構成管理ツール。
- 子セル
CPU 時間、ディスクストレージ、メモリ等の要求されたリソースが親セルで利用不可の場合、リクエストは親セルに紐付けられた子セルに転送される。子セルがリクエストに対応可能な場合、子セルはそのリクエストを処理する。対応不可の場合、そのリクエストを自分の子セルに渡そうとする。
- cinder
仮想マシンのインスタンスに接続できるブロックデバイスを管理する OpenStack ブロックストレージサービス。
- クラウドアーキテクト
クラウドの作成を計画、設計および監督する人。
- クラウドコントローラーノード
network, volume, API, scheduler, Image service を実行するノード。スケーラビリティや可用性の為、各サービスは独立したノード群に分割され得る。
- cloud-init
メタデータサービスから取得したSSH 公開鍵やユーザデータ等の情報を使用して、起動後にインスタンスの初期化を実行する為にVMイメージに一般にインストールされるパッケージ。
- cloudpipe
プロジェクト単位の VPN 作成用に Nova が使用するサービス。
- cloudpipe イメージ
cloudpipe サーバとしてサービスを行う為の、予め用意された VM イメージ。本質的には Linux 上で実行される OpenVPN。
- コマンドフィルタ
Nova rootwrap 機構中で許可されたコマンドの一覧。
- コミュニティプロジェクト
OpenStack Foundation で公認されていないプロジェクト。プロジェクトが充分成功した場合、育成プロジェクトに昇格し、その後コアプロジェクトに昇格する事がある。あるいはメインの code trunk にマージされる事もある。
- Compute API
Nova サービスへのアクセスを提供する nova-api デーモン。Amazon EC2 API のようないくつかの外部 API でも通信可能。
- Compute API extension
Nova API extension の別名。
- コンピュートコントローラー
VM インスタンスを起動する適切なホストを選択する Nova のコンポーネント。
- コンピュートノード
nova-compute デーモンと仮想マシンインスタンスを実行するノード。
- コンピュートサービス
VM を管理する Nova コンポーネントの別名。
- 連結オブジェクト
Swift 中で分割された大きなオブジェクト。再度結合されてから、クライアントに送信される。
- 一貫性ウインドウ
全クライアントがアクセス可能になる為に、新しい Swift オブジェクトに必要な時間。
- コンソールログ
Nova 中の Linux VM コンソールからの出力を含む。
- コンテナ
Swift 中でオブジェクトの構造化、格納に使用される。Linux のディレクトリと同様のコンセプトだが、階層構造にできない。Glance コンテナフォーマットの別名。
- コンテナオーディタ
SQLite バックエンドデータベースへのクエリを通して、指定された Swift コンテナ中の失われたレプリカや不完全なオブジェクトをチェックする。
- コンテナデータベース
Swift コンテナと関連メタデータを含む SQLite データベース。container サーバからアクセスされる。
- コンテナフォーマット
VM イメージの保存用に Glance が使用する「封筒」。マシン状態、OS ディスクサイズ等のメタデータに紐付けられる。
- コンテナサーバー
コンテナを管理する Swift のコンポーネント。
- コンテナサービス
作成、削除、覧等のコンテナサービスを提供する Swift コンポーネント。
- コントローラーノード
クラウドコントローラーノードの別名。
- コアAPI
文脈に依存する。コアAPI は OpenStack API またはNova, Quantum, Glance 等の特定のコアプロジェクトのメイン API のいずれかである。
- コアプロジェクト
OpenStack の公式プロジェクト。現在、Compute (nova), Object Storage (swift), Image Service (glance), Identity (keystone), Dashboard (horizon), Networking (quantum), Volume (cinder) が含まれる。
- クレデンシャル
ユーザーだけが知っているデータもしくはユーザーだけがアクセスできるデータで、認証時にサーバーに示され、ユーザーが誰であるかの確認に使用される。例:パスワード、シークレットキー、デジタル認証、フィンガープリントなど。
- Crowbar
クラウドの迅速なデプロイ用に全ての必要なサービスを提供する用途の、Dell によるオープンソースコミュニティプロジェクト。
- カレントワークロード
指定されたホスト上で現在進行中の build, snapshot, migrate, resize の操作数を元に計算される、Nova のキャパシティキャッシュの1要素。
- カスタムモジュール
ダッシュボードのルックアンドフィールを変更する為に Horizon がロードする、ユーザが作成した Python モジュール。
D
- ダッシュボード
OpenStack 用 Web ベース管理インターフェース。Horizon の別名。
- データベースレプリケータ
他ノードにアカウント、コンテナ、オブジェクトデータベースの変更をコピーする Swift のコンポーネント。
- デフォルトパネル
ユーザが Horizon ダッシュボードにアクセスした際に表示されるパネル。
- デフォルトテナント
ユーザ作成時にテナントが指定されなかった場合、新しいユーザはこの Keystone テナントに割り当てられる。
- デフォルトトークン
特定のテナントに紐付けられず、スコープ付きトークン用と交換される Keystone トークン。
- 遅延削除
イメージを即時削除する代わりに、あらかじめ定義された秒数後に削除する Glance のオプション。
- デリバリモード
Nova RabbitMQ メッセージ配信モード用設定。transient(一時)又は persistent(永続)のいずれかを設定できる。
- デバイス
Swift の文中では、下位のストレージ装置を指す。
- デバイス ID
Swift パーティション⇒物理ストレージ装置への対応表。
- デバイスウェイト
Swift デバイス間のパーティション分散に使用される。通常、分散はデバイスのストレージ容量に比例する。
- DevStack
完全な OpenStack 開発環境を迅速にデプロイする為のシェルスクリプトを使用するコミュニティプロジェクト。
- Diablo
2011年秋に登場した OpenStack 関連プロジェクトのリリース。Compute (nova 2011.3), Object Storage (swift 1.4.3), Image service (glance) が含まれる。
- ディスクフォーマット
Glance バックエンドストアで格納される VM 用ディスクイメージのフォーマット。 AMI, ISO, QCOW2, VMDK など。
- dispersion
Swift で、フォールトトレラントの確認の為に、オブジェクトとコンテナの分散をテスト、確認するツール。
- Django
Horizon 中で広く使用される Web フレームワーク。
- dnsmasq
DNS, DHCP, BOOTP, TFTP サービスを提供するデーモン。Nova の VLAN マネージャーと FlatDHCP マネージャーが使用する。
- DNS レコード
特定のドメインに関する情報を指定し、ドメインに所属するレコード。
- 動的ホスト設定プロトコル(DHCP)
ホスト起動時に自動的にネットワークを設定する方式。Quantum と Nova の両方が提供する。
E
- ebtables
ファイアウォールを作成し、ネットワーク通信の分離を確立する為に arptables, iptables, ip6tables と一緒に Nova で使用される。
- EC2
Amazon Elastic Compute Cloud。Nova と同様の機能を提供するアマゾンによるパブリッククラウド。
- EC2 アクセスキー
Nova の EC2 API へのアクセスの為に、EC2 シークレットキーと一緒に使用される。
- EC2 API
OpenStack は Nova で Amazon EC2 API によるアクセスをサポートする。
- EC2 互換API
OpenStack による Amazon EC2 による通信を可能にする Nova コンポーネント。
- EC2 シークレットキー
Nova の EC2 API による通信時に EC2 アクセスキーと一緒に使用される。各リクエストのデジタル署名に使用される。
- Elastic Block Storage (EBS)
Amazon の商用ブロックストレージ製品。 Cinder と似た機能を持つ。
- エンドポイント
API エンドポイントを参照。
- エンドポイントレジストリ
keystone カタログの別名。
- エンドポイントテンプレート
Object Storage、Compute、Identity などサービスがアクセスできる場所を示す、URL とポート番号のエンドポイントの一覧。
- エンティティ
Quantum(ネットワーク接続サービス)により提供されるネットワークサービスへの通信必要なハードウェア又はソフトウェア部品。エンティティは VIF を実装する為に Quantum に使用される。
- エフェメラルストレージ
仮想マシンインスタンスにアタッチされたストレージボリューム。インスタンスが削除された後に永続しない。
- Essex
2012年4月に登場した OpenStack 関連プロジェクトのリリース。Compute (nova 2012.1), Object Storage (swift 1.4.8), Image (glance), Identity (keystone), Dashboard (horizon) が含まれる。
- ESX
OpenStack がサポートしている、VMware のハイパーバイザーの1つ。
- ESXi
OpenStack がサポートしている、VMware のハイパーバイザーの1つ。
- ETag
Swift 中でのオブジェクトの MD5 ハッシュ。データの完全性の保証に使用される。
- euca2ools
仮想マシンを管理するためのコマンドラインツール集。ほとんどは OpenStack と互換性がある。
- evacuate
1つまたは全ての仮想マシン(VM)インスタンスをあるホストから別のホストにマイグレーションする処理。共有ストレージのライブマイグレーションとブロックマイグレーション両方と互換がある。
- エクステンション
Nova API エクステンション又はプラグインの別名。Keystone の文脈では、OpenID 用追加サポートのような実装を示す呼び方。
- 拡張仕様
ユーザが新しいインスタンスをリクエストする際に指定可能な、追加の要求事項。例:最小ネットワーク帯域、GPU。
F
- FakeLDAP
keystone と nova をテストするためにローカル LDAP ディレクトリを作成する簡単な方法。Redis が必要。
- 充填優先スケジューラー
様々なホスト上で新しい VM を起動するよりも、なるべく一つのホストを埋めようとする Nova スケジューリング手法。
- フィルター
VM を実行できないホストを排除し、選択されないようにする Nova のスケジューリング処理の段階。
- ファイアウォール
ホストノード間の通信を制限する為に使用される。iptables, arptables, ip6tables, ebtables を使用して Nova により実装される。
- 固定 IP アドレス
インスタンス起動時に毎回同じインスタンスに割当られるIPアドレス(一般に、エンドユーザやパブリックインターネットからはアクセス出来ない)。インスタンスの管理に使用される。
- FlatDHCP マネージャー
OpenStack クラウド中の全サブネット用に単一のレイヤ2ドメインを提供する Nova のネットワークマネージャー。nova-network インスタンス毎に1つの DHCP サーバーを提供し、全インスタンスの IP アドレスを管理する。
- Flat マネージャー
許可されたノードにIP アドレスを提供する Nova コンポーネント。DHCP、DNS、ルーティング設定、他の何かによって提供されるサービスを前提とする。
- フラットモードインジェクション
インスタンスが起動する前に VM イメージにOS ネットワーク設定を挿入する Nova ネットワーク方式。
- フラットネットワーク
全インスタンスが同じサブネットに IP アドレスを持つ Nova のネットワーク構成。フラットネットワークは VLAN を使用しない。
- フレーバー
ユーザが利用可能な様々な仮想マシンイメージのパラメーター(CPU、ストレージ、メモリ等を含む)を示す。インスタンスタイプとしても知られている。
- フレーバー ID
Nova 又は Glance VM 用の、フレーバーまたはインスタンスタイプのUUID。
- Floating IP アドレス
Nova プロジェクトが1 VM に紐付け可能な IP アドレス。これにより、インスタンス起動時に毎回同じパブリック IP アドレスがインスタンスに割り当てできる。DNS 割当管理用の一貫した IP アドレスを管理する為に、Floating IP アドレスのプールを作成し、VM 起動時にインスタンスに Floating IP アドレスを割り当てできる。
- Folsom
2012年秋に登場した OpenStack 関連プロジェクトのリリース。Compute (nova), Object Storage (swift), Identity (keystone), Networking (quantum), Image service (glance)、Volumes 又は Block Storage (cinder) が含まれる。
- FormPost
ユーザが Web ページの Form を介してイメージをアップロード(ポスト)できるようにする為の Swift ミドルウェア。
G
- glance
OpenStack イメージサービスを提供するコアプロジェクト。
- glance API サーバー
VM 用クライアントリクエストの処理、registry サーバー上での Glance メタデータの更新、バックエンドストアから VM イメージをアップロードする為のストアアダプタによる通信。
- グローバルエンドポイントテンプレート
全テナントが利用可能なサービスを含む Keystone のエンドポイントテンプレート。
- GlusterFS
オープンソース、分散、共有ファイルシステム。
- Grizzly
OpenStack の 7 回目リリースのプロジェクト名。
- ゲスト OS
ハイパーバイザーの管理下で実行しているオペレーティングシステムのインスタンス。
H
- handover
ドライブ障害の為、新しいオブジェクトのレプリカが自動的に作成される、Swift のオブジェクト状態。
- ハードリブート
きちんとした正常なOSのシャットダウンを行わず、物理又は仮想電源ボタンを押すタイプの再起動。
- Heat
OpenStack に複数のクラウドアプリケーションをオーケストレーションする為に開発されたプロジェクト。
- horizon
OpenStack ダッシュボードを提供するプロジェクトの名前。
- ホスト
物理的なコンピュータ(ノードとしても知られる)。対比:インスタンス。
- ホストアグリゲート
アベイラビリティゾーンをホスト群の集合に分割する為の手法。
- Hyper-V
OpenStack によりサポートされるハイパーバイザーの一つ。Microsoft により開発された。
- ハイパーバイザー
VM のアクセスを実際の下位ハードウェアに仲介して制御するソフトウェア。
- ハイパーバイザープール
ホストアグリゲートにより一緒にグループ化されたハイパーバイザーの集合。
I
- ID 番号
Keystone 中で各ユーザに割り当てられた一意な数値 ID。Linux や LDAP の UID と同様の概念。
- Identity API
Identity サービス API の別名。
- Identity バックエンド
Keystone がユーザー情報を取得する情報源。例えば OpenLDAP サーバー。
- Identity サービス
認証サービスを提供する(Keystone としても知られる)。
- Identity サービス API
Keystone が提供する OpenStack Identity サービスアクセスに使用される API。
- イメージ
サーバーの作成、再構築に使用する特定のオペレーティングシステム(OS)用のファイルの集合。起動したサーバーからカスタムイメージ(又はスナップショット)を作成する事ができる。
- Image API
仮想マシンイメージの管理向け glance API エンドポイント。
- イメージキャッシュ
ユーザが要求したイメージを毎回他のイメージサーバーからイメージを再ダウンロードする代わりに、ローカルホスト上のイメージを利用できるようにする為にGlance により使用される。
- イメージ ID
イメージ API を介してGlance イメージアクセスに使用される URI と UUID の組み合わせ。
- イメージメンバーシップ
Glance 中で与えられた VM イメージへのアクセスが可能なテナントの一覧。
- イメージ所有者
Glance 仮想マシンイメージを所有する Keystone テナント。
- イメージレジストリ
Glance 経由で利用可能な VM イメージの一覧。
- Image サービス API
Glance イメージ API の別名。
- イメージ状態
Glance 中の VM イメージの現在の状態。稼働中のインスタンスの状態と混同しない事。
- イメージストア
VM イメージの保存用に Glance が使用するバックエンドストア。選択肢には Swift、ローカルファイルシステム、S3、HTTP がある。
- イメージ UUID
Glance が各 VM イメージを一意に識別するために使用する UUID。
- インキュベートプロジェクト
育成プロジェクト。コミュニティプロジェクトがこの状態に昇格する事があり、その後コアプロジェクトに昇格する。
- イングレスフィルタリング
外部から内部へのネットワーク通信のフィルタリング処理。Nova がサポートする。
- インジェクション
インスタンスが起動する前に、仮想マシンイメージ中にファイルを配置する処理。
- インスタンス
ハードウェアサーバーのように使用できる、実行中の仮想マシン、またはサスペンド中のような既知の状態にある仮想マシン。
- インスタンス ID
実行中の各 nova 仮想マシンインスタンスを特定する一意な ID。
- インスタンス状態
Nova の VM イメージの現在の状態。
- インスタンスタイプ
フレーバーの別名。
- インスタンスタイプ ID
フレーバー ID の別名。
- インスタンス UUID
各 nova 仮想マシンインスタンスに割り当てられた一意な ID。
- インターフェース ID
UUID 形式の、Quantum VIF 又は仮想 NIC 用の一意な ID。
- ip6tables
Nova の中でファイアウォールを作成するのに、arptables, ebtables, iptables と一緒に使用される。
- iptables
Nova 中でファイアウォールを作成する為に arptables, ebtables, ip6tables と一緒に使用される。
J
- JavaScript Object Notation (JSON)
OpenStack API 用にサポートされたレスポンスフォーマットの1つ。
- Jenkins
OpenStack 開発で自動的にジョブを実行するために使用されるツール。
K
- kernel-based VM (KVM)
OpenStack がサポートするハイパーバイザの1つ。
- keystone
OpenStack Identity サービスを提供するプロジェクト。
- Kickstart
Red Hat、Fedora、CentOS ベースの Linux ディストリビューションのインストールとシステム設定を自動化するツール。
L
- ラージオブジェクト
5GB より大きな Swift 中のオブジェクト。
- Launchpad
OpenStack 用コラボレーションサイト。
- レイヤ2 ネットワーク
データリンクレイヤ用の OSI ネットワークアーキテクチャで使用される用語。
- libvirt
KVM、QEMU、LXC を含む多数の対応ハイパーバイザと通信する為の、OpenStack で使用される仮想化 API ライブラリ。
- Linux ブリッジ
Nova 中で、複数の VM が単一の物理 NIC を共用する事を可能にする為に使用されるソフトウェア。
- Linux ブリッジ Quantum プラグイン
Quantum のポート、インターフェース接続、その他抽象概念を認識する、Linux ブリッジ用のプラグイン
- Linux コンテナー (LXC)
OpenStack がサポートするハイパーバイザーの1つ。
- ライブマイグレーション
実行中の仮想マシンインスタンスを、切替時の短時間のサービス中断だけであるホストから別ホストに移動させる為の、Nova 中の機能。
M
- マネジメント API
管理 API(admin API)の別名。
- 管理ネットワーク
管理者が使用するネットワークセグメント(パブリックインターネットからはアクセス不可)。
- マニフェスト
Swift 中でラージオブジェクトのセグメントを追跡する為に使用される。
- マニフェストオブジェクト
ラージオブジェクトのマニフェストを含む特別な Swift オブジェクト。
- メンバーシップ
Glance VM イメージとテナント間の関連付け。指定されたテナント間でイメージを共有できるようにする。
- メンバーシップリスト
Glance 中で指定された VM イメージにアクセスできるテナントの一覧を含む。
- メモリーオーバーコミット
実行中の各インスタンスが利用可能と考えている RAM 量に基づく判断をベースにする代わりに、ホスト上の実際のメモリ使用量をベースにした、新しい VM インスタンスを起動する機能。
- メッセージブローカー
Nova 中で AMQP メッセージ機能を提供する為に使用されるソフトウェアパッケージ。デフォルトは RabbitMQ。
- メッセージバス
Nova 中でクラウド間通信用の全 AMQP メッセージに使用される主要な仮想通信線。
- メッセージキュー
クライアントからのリクエストを適切なワーカーに渡し、ジョブが完了した際にクライアントに出力を返す。
- マイグレーション
VM インスタンスをあるホストから別のホストに移動させる処理。
- マルチ NIC
各仮想マシンインスタンスが複数の VIF を持つことを可能にする Nova の機能。
N
- ネットワーク ID
Quantum 中で各ネットワークセグメントに割り当てられた一意な ID。
- ネットワークマネージャー
ファイアウォールルール、IP アドレス割り当て等の様々なネットワークコンポーネントを管理する Nova のコンポーネント。
- ネットワークノード
network ワーカーデーモンを実行する任意の Nova ノード。
- ネットワークセグメント
Quantum 中の仮想の独立した OSI レイヤ2サブネットを表現する。
- ネットワーク UUID
Quantum ネットワークセグメントの一意な ID。
- ネットワークワーカー
nova-network ワーカーデーモン。起動中の Nova インスタンスに IP アドレスを付与する等のサービスを提供する。
- 非永続ボリューム
エフェメラルボリュームの別名。
- nova
Compute サービスを提供する OpenStack プロジェクト。
- nova API
nova Compute API の別名。
- nova-network
IP アドレス割り当て、ファイアウォール、その他ネットワーク関連タスクを管理する Nova コンポーネント。
O
- オブジェクト
Swift が保持する BLOB データ。フォーマットは任意。
- オブジェクト API
swift オブジェクト API の別名。
- オブジェクトオーディター
あるオブジェクトサーバー用の全オブジェクトを開き、各オブジェクトの MD5 ハッシュ、サイズ、メタデータを検証する。
- オブジェクト有効期限
指定された時間経過後、又は指定日になった際に自動的にオブジェクトを削除するための Swift 中の設定オプション。
- オブジェクトハッシュ
Swift オブジェクトの一意な ID。
- オブジェクトパスハッシュ
リング中でオブジェクトの配置を決定する為に Swift が使用する。オブジェクトとパーティションの対応表。
- オブジェクトレプリケーター
フォールトトレラント用にオブジェクトをリモートパーティションにコピーする Swift のコンポーネント。
- オブジェクトサーバー
オブジェクト管理に責任を持つ Swift コンポーネント。
- Object サービス API
swift オブジェクト API の別名。
- オブジェクトストレージ
結果整合性(eventually consistent)、ストレージ冗長化、静的デジタルコンテンツ取得、といった機能を提供する。
- オブジェクトバージョニング
コンテナ中の全オブジェクトがバージョニングしている事を Swift コンテナ上でユーザが示す為のフラグ設定を可能にする。
- 運用者
OpenStack インストールを計画し、管理する責任者。
P
- 親セル
要求されたリソース(CPU時間、ディスクストレージ、メモリ)が親セルで利用不可の場合、そのリクエストは紐付けられた子セルに転送される。
- パーティション
オブジェクトを保存し、デバイスの上位に位置し、フォールトトレラント用にレプリケーションされる、Swift 中のストレージ単位。
- パーティションインデックス
リング中で全 Swift パーティションの位置を含む。
- パーティションシフト値
どのパーティションデータが配置されるべきかを決定する為に Swift に使用される。
- ポーズ
VM の変更が発生しない VM 状態(メモリ変更なし、ネットワーク通信停止、他)。VM は停止しているがシャットダウンしていない。
- 永続ボリューム
単独の仮想マシンインスタンスのライフタイムの後に永続するディスクボリューム。対比:一時ストレージ(ephemeral storage)
- プラグイン
Quantum API 用、又は Compute API 用の実際の実装を提供するソフトウェアコンポーネント。文脈に依存する。
- ポリシーサービス
ルール管理インターフェースとルールベースの認可エンジンを提供する Keystone コンポーネント。
- ポート
quantum で定義される仮想ネットワークポート。仮想インターフェース / 仮想 NIC がポートに接続される。
- ポート UUID
quantum ポートの一意な ID。
- preseed
Debian ベースの Linux ディストリビューションでシステム設定とインストールの自動化ツール。
- プライベートイメージ
特定のテナントだけが利用できる glance の VM イメージ。
- プロジェクト
Nova におけるユーザーの論理的なグループ。仮想マシンイメージに対するクォータやアクセス権を定義するために使用される。
- プロジェクト ID
nova におけるユーザー定義の英数字文字列。プロジェクトの名前。
- プロジェクト VPN
cloudpipe の別名。
- プロキシノード
Swift プロキシサービスを提供するノード。
- プロキシサーバー
Swift のユーザーは、リング中にあるリクエストされたデータの場所を参照してユーザに結果を返すプロキシサーバーを介して Swift サービスに通信を行う。
- パブリック API
サービス間の通信とユーザとのやり取りの両方に使用される API エンドポイント。
- パブリックイメージ
全テナントが利用可能な Glance VM イメージ。
- パブリック IP アドレス
エンドユーザがアクセス可能な IP アドレス。
- パブリックネットワーク
compute サーバーがパブリックネットワークと相互通信できるよう、ネットワークコントローラーが仮想ネットワークを提供する。全マシンにはパブリックとプライベートのネットワークインターフェースがなければならない。パブリックネットワークインターフェースは public_interface オプションにより制御される。
- Puppet
OpenStack をサポートする構成管理ツール。
- Python
OpenStack において幅広く使用されるプログラミング言語。
Q
- quantum
OpenStack のコアプロジェクトで、OpenStack Compute に対してネットワーク接続の抽象化レイヤーを提供する。
- quantum API
quantum へのアクセスに使用する API で、独自のプラグインが作成できる拡張性を持ったアーキテクチャになっている。
- quantum マネージャー
nova と quantum を統合し、quantum が nova VM のネットワークを管理できるようにする。
- quantum プラグイン
quantum 内部のインタフェースで、QoS、ACL、IDS といった先進的な機能を持った独自のプラグインを作成できるようになっている。
- 隔離
swift が壊れたオブジェクト、コンテナー、アカウントを見つけた際に、そのデータはこの状態にセットされる。この状態にセットされたデータは、複製されず、クライアントが読み出すこともできなくなり、正しいコピーが再複製される。
- Quick EMUlator (QEMU)
OpenStack がサポートするハイパーバイザーの一つ。一般に、開発目的で使用される。
- クォータ
プロジェクト単位に使用できるリソース上限を設定できる nova の機能。
R
- RAM フィルター
RAM オーバーコミットの有効/無効を制御する nova の設定。
- RAM オーバーコミット
実行中の各インスタンスが利用可能と考えている RAM 量に基づく判断をベースにする代わりに、ホスト上の実際のメモリ使用量をベースにした、新しい VM インスタンスを起動する機能。
- レートリミット
アカウント単位、コンテナー単位のデータベースの書き込みレートの上限を指定する、swift の設定オプション。
- リバランス
リングに登録されたすべてのドライブに swift のパーティションを分散させる処理。最初にリングを作成する際やリングの設定を変更した後に実行される。
- recon
メトリックス(品質)の収集に使われる swift のコンポーネント。
- レコード ID
変更が行われる度に増加するデータベース内の数値。 swift が複製を行う際に使用する。
- レジストリサーバー
VM イメージのメタデータ情報をクライアントに提供する glance サービス。
- レプリカ
swift のオブジェクト、アカウント、コンテナーのコピーを作成することで、データ冗長性や耐障害性を実現する。これにより、バックエンドのストレージが故障した場合でもデータは失わない。
- レプリカ数
swift リングでのデータのレプリカ数。
- レプリケーション
別の物理デバイスにデータをコピーする処理。耐障害性や性能のために行われる。
- レプリケーター
オブジェクトレプリカの作成、管理を行う swift のバックエンドプロセス。
- リクエスト ID
nova に送られた各リクエストに割り当てられる一意な ID。
- リング
swift データのパーティションへのマッピングを行う。アカウント、オブジェクト、コンテナーというサービス単位に別々のリングが存在する。
- リングビルダー
swift のリングの作成、管理を行い、パーティションのデバイスへの割り当てを行い、他のストレージノードに設定を転送する。
- ロール ID
keystone のロール毎に割り当てられる英数字の ID。
- rootwrap
特権を持たない「nova」ユーザーが指定されたリストにあるコマンドを Linux root ユーザーで実行できるようにする nova の機能。
- RPC ドライバー
nova が利用するメッセージキューソフトウェアを変更できるようにする仕組み。例えば、 RabbitMQ を ZeroMQ や Qpid に変更できる。
S
- S3
Amazon のオブジェクトストレージサービス。 swift に似た機能を持つ。 glance の VM イメージのバックエンドストレージとして利用できる。
- スケジューラーマネージャー
どこで VM インスタンスを起動するかを決定する nova のコンポーネント。様々なスケジューラーが利用できるようにモジュラー型の設計になっている。
- スコープ付きトークン
特定のテナントと関連付けされた keystone API アクセストークン。
- シークレットキー
ユーザーだけが知っている文字列。 nova API へのリクエスト時にアクセスキーとともに使用される。
- セキュリティグループ
nova インスタンスに適用される、ネットワークトラフィックのフィルタルールの集合。
- 分割オブジェクト
複数に分割された swift のラージオブジェクト。再構成されたオブジェクトは 「concatenated object」(連結オブジェクト)と呼ばれる。
- サーバーイメージ
VM イメージの別名。
- サーバー UUID
各 nova 仮想マシンインスタンスに割り当てられた一意な ID。
- サービスカタログ
keystone カタログの別名。
- サービス ID
各サービスに割り当てられる一意な ID。 keystone カタログで使用される。
- サービス登録
nova などのサービスをカタログに自動的に登録する keystone の機能。
- サービステナント
カタログリストにあるすべてのサービスが所属する特別な keystone テナント。
- サービストークン
管理者が定義するトークンで、 nova が keystone と安全に通信するのに使用される。
- セッションバックエンド
Horizon でクライアントセッションの追跡に使用される、ローカルメモリ、クッキー、データベース、memcached などのストレージ。
- セッション持続性
負荷分散サービスの機能。そのノードがオンラインである限り、あるサービスへのそれ以降の接続を同じノードにリダイレクトする。
- セッションストレージ
クライアントセッションの保持と追跡を行う Horizon のコンポーネント。 Django のセッションフレームワークを用いて実装されている。
- 共有ストレージ
同時に複数のクライアントからアクセス可能なブロックストレージ。 NFS など。
- SmokeStack
OpenStack のコア API に対して自動テストを実行する。 Rails で書かれている。
- スナップショット
OpenStack ストレージボリュームやイメージの、ある時点でのコピー。ストレージのボリュームスナップショットは、ボリュームをバックアップするために使用する。イメージスナップショットは、データのバックアップを行ったり、新しいサーバー用の「ゴールド」イメージ(設定済みイメージ)としてバックアップしたりするのに使用する。
- 分散優先スケジューラー
新しい VM を最も負荷が低いホストで起動しようとする、nova の VM スケジューリングアルゴリズム。
- SQLAlchemy
OpenStack で使われている、オープンソースの Python 用 SQL ツールキット。
- SQLite
軽量 SQL データベース。多くの OpenStack サービスでデフォルトの永続ストレージとして使用されている。
- StackTach
nova の AMQP 通信のキャプチャーを行うコミュニティプロジェクト。デバッグに役立つ。
- 静的 IP アドレス
固定 IP アドレスの別名。
- StaticWeb
コンテナーのデータを静的なウェブページとして扱う swift の WSGI ミドルウェア。
- ストレージバックエンド
サービスが永続ストレージで使用する方式。 iSCSI、NFS、ローカルディスクなどがある。
- ストレージノード
アカウントサービス、コンテナーサービス、オブジェクトサービスを提供する swift ノード。アカウントデータベース、コンテナーデータベース、オブジェクトストレージの制御を行う。
- ストレージマネージャー
XenAPI の一つのコンポーネントで、様々な種類の永続ストレージバックエンドをサポートするための取り外し可能な(pluggable)インタフェースを提供する。
- ストレージマネージャーバックエンド
iSCSI や NFS といった、XenAPI がサポートする永続ストレージ手段。
- ストレージサービス
swift のオブジェクトサービス、コンテナーサービス、アカウントサービスの総称。
- swift
オブジェクトストレージサービスを提供する OpenStack コアプロジェクト。
- swift All in One (SAIO)
完全な swift の開発環境を1台のVM内に作成できる。
- swift ミドルウェア
追加機能を実現するための swift のコンポーネントの総称。
- swift プロキシサーバー
swift への出入口として動作する。ユーザを認証する役割も持つ。
- swift ストレージノード
swift のアカウントサービス、コンテナーサービス、オブジェクトサービスが動作するノード。
- 同期ポイント
swift ノード間で最後にコンテナーデータベースとアカウントデータベースの同期が行われた時点。
T
- TempAuth
swift 自身が認証と認可を行えるようにする swift の認証機構。もっぱらテストや開発で使用される。
- Tempest
OpenStack コアプロジェクトの trunk ブランチに対してテストを実行するために設計された自動ソフトウェアテストスイート。
- TempURL
ユーザが一時的なオブジェクトアクセス用の URL を作成できるようにする swift のミドルウェア。
- テナント
Nova リソースへのアクセスを分離するために使用されるユーザーのグループ。Nova のプロジェクトの別名。
- テナントエンドポイント
一つ以上のテナントと関連付けされる keystone API エンドポイント。
- テナント ID
keystone 内で各テナントに割り当てられる一意な ID。 nova のプロジェクト ID は keystone のテナント ID にマッピングされる。
- トークン
OpenStack API やリソースへのアクセスに使用される英数字文字列。
- tombstone
削除済みの swift オブジェクトを示す印として使われる。これにより、そのオブジェクトが削除後に別のノードで更新されないことを保証する。
- トランザクション ID
各 swift リクエストに割り当てられる一意な ID。デバッグや追跡に使用される。
U
- スコープなしトークン
keystone のデフォルトトークンの別名。
- アップデーター
キューイングされたり失敗したりした、コンテナやオブジェクトの更新要求の処理を行う swift コンポーネントの総称。
- ユーザー
keystone では、各ユーザは一つ以上のテナントに所属する。 nova では、テナントはロール、プロジェクトおよびその両方と関連付けられる。
- ユーザーデータ
インスタンス起動時にユーザが指定できる blob データ。インスタンスはこのデータに metadata サービスや config driver 経由でアクセスできる。通常、インスタンスがブート時に実行するシェルスクリプトを渡すのに使用される。
V
- VIF UUID
quantum VIF に割り当てられる一意な ID。
- 仮想CPU (vCPU)
物理 CPU をいくつかに分割し、分割された部分をインスタンスが使用する。仮想コアとも呼ばれる。
- 仮想マシン (VM)
ハイパーバイザー上で動作するオペレーティングシステムインスタンス。一台の物理ホストで同時に複数の VM を実行できる。
- 仮想ネットワーク
quantum の レイヤ2 ネットワークセグメント。
- 仮想ネットワークインタフェース (VIF)
quantum ネットワークのポートに接続されるインタフェース。通常は仮想ネットワークインタフェースは VM に所属する。
- 仮想ポート
仮想ネットワークへの仮想インタフェースの接続ポイント。
- 仮想プライベートネットワーク (VPN)
nova では cloudpipe の形で提供される。 cloudpipe では、特別なインスタンスを使って、プロジェクト毎に VPN が作成される。
- 仮想サーバー
VM やゲストの別名。
- 仮想スイッチ (vSwitch)
ホスト上で動作し、ハードウェアのネットワークスイッチと同じ機能や動作を行うソフトウェア。
- 仮想 VLAN
仮想ネットワークの別名。
- VLAN マネージャー
nova ネットワークマネージャーの一つで、サブネットを分割し、テナント毎に異なる VLAN を割り当て分離された Layer 2 セグメントを実現する。VLAN 毎に、インスタンスに IP アドレスの払い出しを行う DHCP サーバーが用意される。
- VLAN ネットワーク
ネットワークコントローラーは、コンピュートサーバー間、およびコンピュートサーバーとパブリックネットワークとの通信を行う仮想ネットワークを用意する。すべての物理マシンにはパブリック側とプライベート側のネットワークインタフェースが必要。VLAN ネットワークはプライベート側のネットワークインタフェースで、VLAN マネージャーの vlan_interface オプションで指定される。
- VM イメージ
イメージの別名。
- VNC プロキシ
VNC や VMRC を使って VM インスタンスのコンソールにユーザがアクセスできるようにする nova のコンポーネント。
- ボリューム
ディスクベースのデータストレージで、ほとんどの場合 iSCSI ターゲットとして表現され、拡張属性をサポートするファイルシステムを用いて構成される。永続的ストレージと一時的ストレージの両方がある。通常は、ブロックデバイスの同義語として使用される。
- Volume API
コンピュート VM 用のブロックストレージの作成、接続、接続解除を行うための API で、独立したエンドポイントとして提供される。
- ボリュームコントローラー
ストレージのボリューム操作の監視と調停を行う nova のコンポーネント。
- ボリュームドライバー
ボリュームプラグインの別名。
- ボリューム ID
nova 配下の各ストレージボリュームに割り当てられる一意な ID。
- ボリュームマネージャー
永続ストレージボリュームの作成、接続、接続解除を行う nova のコンポーネント。
- ボリュームノード
cinder-volume デーモンが動作する nova ノード。
- ボリュームプラグイン
nova ボリュームマネージャーのプラグイン。プラグインにより新しい種類や特別な種類のバックエンドストレージのサポートが提供される。
- Volume サービス API
Block Storage API の別名。
- ボリュームワーカー
バックエンドストレージとやり取りを行い、ボリュームの作成、削除、コンピュートボリュームの作成を行う nova のコンポーネント。 nova-volume デーモンにより提供される。
W
- ウェイト
swift ストレージデバイスが、そのジョブに適したストレージデバイスを判定するのに使用する。デバイスはサイズで重み付けされる。
- 重み付けコスト
nova で新しい VM インスタンスをどこで起動するかを決定するときに使用される、個々のコストの合計値。
- 計量(weighing)
ジョブ用の VM インスタンスとしてあるホストが適しているかを判定する nova プロセス。例えば、そのホストには十分なメモリがない、CPU が割り当てられすぎている、など。
- ワーカー
タスクを実行するデーモン。例えば、 nova-volume ワーカーはストレージを VM インスタンスに接続する。ワーカーは、キューを待ち受け、新しいメッセージが到着すると操作を行う。
Z
- Zuul
OpenStack 開発で使用されているツールで、変更のテストを正しい順番を保証しながら並列に実行する。